2025.1.10
エムスリーグループで介護・医療業界向けにDXサービスを提供している株式会社ロジック(所在地:石川県金沢市、代表取締役 羽生 崇一郎)と、介護の「2025年問題」解消に資するDXの推進に向けた協業を開始しました。
「2025年問題」に直面する日本社会は、介護が必要な高齢者の急増により、介護サービスの需要が大幅に増加する一方で、介護職員の不足が深刻化することが予想されています。2025年は団塊世代が後期高齢者(満75歳以上)となる年であり、内閣府が公表した「令和4年版高齢社会白書」(※1)によれば、75歳以上の後期高齢者人口が2,180万人、65~74歳の前期高齢者人口が1,497万人に達すると予測されています。これは、国民の約3.3人に1人が65歳以上、約5.6人に1人が75歳以上となる計算です。
この課題の解消に向けて、ロジックは、スマートフォンとNFC(近距離無線通信)を利用した訪問介護・看護事業者向け業務支援SaaS「Care-wing 介護の翼」(以下「Care-wing」)を提供し、介護現場のDXを推進しています。ヘルパー・看護師の方がスマートフォンでICタグにタッチすることで、当日の業務内容の確認や、文字入力なしでの介護記録の作成が可能で、その内容と時間を正確に記録できます。スマートフォンの操作に不慣れな介護士・ヘルパーの方でも手軽に使用できることから近年急速に導入が進んでおり、導入事業所数は2,700以上にのぼります。
「Care-wing」をさらに普及させるためには、十分な量のスマートフォンを安価かつフレキシブルに利用できるようにする必要があります。この体制を実現するために両社は協業に至りました。
※1 内閣府「令和4年版高齢社会白書」
https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2022/zenbun/pdf/1s1s_01.pdf
介護をはじめとする様々な業種のDX推進において、業務効率化に向けたサービス利用のためのスマートフォン・タブレットの確保が課題となっています。新品端末を購入すると導入コストが増してしまうため、レンタルサービスを利用するケースが増加しています。Belongはこうした需要に応えるため、「Belong One」においてスマートフォン・タブレットを必要とする事業者を数多く支援しており、2023年の問い合わせ数は前年比約3倍に伸長しました(※2)。利用企業の業種は、DXを支援するSaaSサービスなどの情報通信業や、それらのサービスを活用する業界からの問い合わせが増加しています。直近の2024年1〜10月では、「Care-wing」によるDX領域である医療・福祉をはじめ、製造業や生活関連サービス業などが上位にランクインしており、その他幅広い業種からもお問い合わせをいただいています。
今回の協業では、Belongは、ロジックから介護事業者への「Care-wing」導入に際して中古スマートフォンを提供します。今後も需要の拡大に応じて業務効率化が求められる介護業界に対して、安価で高品質な中古スマートフォン・タブレットのフレキシブルな利用を実現することにより介護DXを支援し、ロジックとともに介護の2025年問題解消に貢献してまいります。
※2 Belongプレスリリース「2023年法人向け中古スマホ・タブレットの問い合わせ実績レポート レンタル・販売サービス「Belong One」前年比3倍、買取サービス「Belong買取forBiz」6.5倍に成長」