GIGAスクール構想で利用できる端末の仕様は?各OSの違いやシェアを紹介!
2022.07.02
GIGAスクール構想では、公立小中学校での端末導入がほぼ完了し、本格的なICT教育が始まりつつあります。
一方、公立高校の導入状況には自治体によって差があり、検討中の関係者の方も多いのではないでしょうか。
本記事では、
- 「GIGAスクール構想に利用する端末の仕様は?」
- 「どのプラットフォーム(OS)がいいの?」
とお悩みの方に向けて、
- GIGAスクール構想に利用する端末の仕様
- プラットフォームごとの違い
- 現状と今後の展望
を詳しく解説します。
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目次
GIGAスクール構想とは
「GIGAスクール構想」とは、2019年に文部科学省によって打ち出された、教育現場のICT化を推進し、子どもたちに個別最適化された教育環境を提供する国家プロジェクトです。
「GIGA」は「Global and Innovation Gateway for All」の略で、「すべての子どもたちがグローバルで革新的な扉を開ける」ための環境を整える、という意味です。
GIGAスクール構想は、ICTの活用環境を整備し、子どもたち一人ひとりの学習状況や理解レベルに合わせた教育を実現することを目的としています。
GIGAスクール構想については、こちらの記事で詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。
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GIGAスクールの取り組み
GIGAスクール構想は、「ハード」「ソフト」「指導体制」の3本柱の取り組みで進められています。
GIGAスクール構想 | |
ハード | ・児童生徒1人1台コンピュータを実現 ・高速大容量の通信ネットワーク ・全国の自治体や学校がより容易に、より効率的・効果的な調達ができるよう支援 |
ソフト | ・デジタル教科書・教材など良質なデジタルコンテンツの活用を促進 ・各教科等ごとにICTを効果的に活用した学習活動の例を提示 ・AIドリルなど先端技術を活用した実証を充実 |
指導体制 | ・教職員支援機構による,各地域の指導者養成研修の実施 ・ICT活用教育アドバイザーによる,各都道府県での説明会・ワークショップの開催 ・ ICT支援員など,企業等の多様な外部人材の活用促進 |
(出典:教育の情報化 ~GIGAスクール構想の実現に向けて~ https://www.mext.go.jp/content/20200731-mxt_kouhou02-000009140_07.pdf)
本記事では、3本柱のうち、ハードにあたるOS・端末について詳しく解説します。
GIGAスクールに用いる端末
GIGAスクール構想における学習用端末の標準仕様は、文部科学省より次のとおり提示されています。
プラットフォーム | Windows PC | Chromebook | iPad |
OS | Microsoft Windows 10 Pro | Google Chrome OS | iPad OS |
CPU | ・Intel Celeron 同等以上 ・2016年8月以降に製品化されたもの |
– | |
ストレージ | 64GB | 32GB | 32GB |
メモリ | 4GB | – | |
画面 | 9〜14インチ | 10.2〜12.9インチ | |
共通仕様 | ・無線 IEEE 802.11a/b/g/n/ac以上 ・LTE通信対応も可 ・Bluetooth接続でないハードウェアキーボード ・音声接続端子:マイク・ヘッドフォン端子 ・外部接続端子:1つ以上 ・バッテリ:8時間以上 ・重量:1.5kg未満 ・タッチパネル対応 ・インカメラ/アウトカメラ |
||
保証 | ・原則1年 ・センドバック方式(2週間程度で返却) ・端末不調時の予備を常備 |
※端末価格の目安は、アメリカの「300ドルパソコン」を基準に、おおむね5万円程度です。
(出典:GIGAスクール構想の実現パッケージ~令和の時代のスタンダードな学校へ~ https://www.mext.go.jp/content/20200219-mxt_jogai02-000003278_401.pdf)
なお、あくまでモデルであり、各自治体が各学校での活用を想定して選定することとされています。
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各プラットフォームの違い
各プラットフォームの特徴は次の表のとおりです。
Windows PC | Chromebook | iPad | |
価格 | 〇 | ◎ | △ |
動作の快適さ | △ | 〇 | ◎ |
操作性 | △ | 〇 | ◎ |
バッテリー持ち | △ | 〇 | ◎ |
持ち運びのしやすさ | 〇 | 〇 | 〇 |
拡張性 | ◎ | △ | 〇 |
各項目についてプラットフォームによる違いを解説します。
価格
Windows PC | Chromebook | iPad | |
価格 | 〇 | ◎ | △ |
価格は、国からの公立小中学校への補助金額4万5千円が一つの目安となります。
Chromebookが比較的安価です。
iPadは、別途キーボードが必要なので、割高になります。
2022年7月に、円安の影響を受けて iPad(第9世代)が39,800円(税込)から49,800円(税込)に値上げされました。
動作の快適さ
Windows PC | Chromebook | iPad | |
動作の快適さ | △ | 〇 | ◎ |
動作の快適さは、 iPadがもっとも優れており、不満を覚えることはほとんどありません。
Chromebookも、おおむね快適に動作します。
インターネットに接続しないと、多くの機能が利用できない点には注意が必要です。
Windows PCは、できることが多い反面、快適な動作に必要な性能が高めです。
5万円ほどの端末では、動作が遅く感じられる場面があるでしょう。
操作性
Windows PC | Chromebook | iPad | |
操作性 | △ | 〇 | ◎ |
操作性も、直感的に操作できるiPadがもっとも優れています。
Apple Pencilを使えば、手書きに近い感覚で学習することも可能です。
Windows PCは、大人にはなじみがあり「使いやすい」と感じる人も多いですが、操作がやや複雑で慣れが必要です。
バッテリー持ち
Windows PC | Chromebook | iPad | |
バッテリー持ち | △ | 〇 | ◎ |
iPadやChromebookは、消費電力が少なく、バッテリー持ちに優れています。
Windows PCは、使用中だけでなく待機中(スリープ中)の消費電力も比較的大きいので、電源がない環境での作業にはあまり向きません。
持ち運びのしやすさ
Windows PC | Chromebook | iPad | |
持ち運びのしやすさ | 〇 | 〇 | 〇 |
持ち運びのしやすさについては、ケースバイケースです。
単体ではiPadがもっとも軽量ですが、ChromebookやWindows PCも、タブレット単体で使用できる機種があります。
タブレット単体で持ち運ぶ場合は、画面を保護するためのカバーを着けたほうがいいでしょう。
拡張性
拡張性は、ハードウェア・ソフトウェアともに、Windwos PCがもっとも優れています。
iPadやChromebookにできて、Windows PCにできないことは、ほとんどありません。
iPadは、高品質なアプリが充実しています。
Chromebookは、対応しているデバイスが少なめですが、学習用途であれば不便を感じる場面はあまりないでしょう。
総評
Windows PC
Windows PCは、本格的なプログラミングや映像編集など、複雑な操作に向いています。
PC業界ではWindowsが圧倒的に高いシェアを持っているので、操作に慣れておいて損はないでしょう。
一方で要求される性能が比較的高く、使い方によっては、動作の遅さが気になるかもしれません。
学習ツールとして利用するうえでの快適性は、他の2つのプラットフォームと比べるとやや劣るといえます。
Chromebook
Chromebookは、低価格帯の端末でも快適に動くコストパフォーマンスの高さが魅力です。
できることは限定的ですが、学習ツールとして不便に感じることはほとんどないでしょう。
iPad
iPadは、ハードウェア・ソフトウェアともに高いレベルでまとめられており、幅広い用途で快適に利用可能です。
ただしWindows PCやChromebookと比べると、価格が高いため、
- 手書きの快適さを重視したい
- iPadにしかないアプリを利用したい
といった積極的な理由がある場合におすすめです。
現状と今後の展望
GIGAスクール構想は、2019年12月に文部科学省から発表されました。
当初は5か年計画でしたが、新型コロナによる長期休校に対応するため、前倒しで端末導入が進んだ結果、2021年8月時点で96%以上の公立小中学校で導入が完了しています。
導入されたプラットフォームのシェアは次のとおり、Chromebookが40.1%とトップで、WindowsとiPadが30%前後でほぼ同率です。
Windows PC | Chromebook | iPad | その他(Android、macOS含む) | |
整備済み端末に対するOSごとの割合 | 30.4% | 40.1% | 29.0% | 0.5% |
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高校は自治体により導入状況に差
一方で、公立高校の導入状況は自治体によって差があります。
義務教育である小中学校の端末整備費用は国が全額負担するのに対し、高校では部分的な補助にとどまることが原因です。
導入が遅れている自治体では、個人所有の端末を利用する「BYOD」や、保護者負担で学校指定の端末を導入する「BYAD」も含めて整備を推進しています。
公立高校でも、2022年度中には1年生、2024年度までには全学年で1人1台の環境整備が完了予定です。
BYODについては、以下の記事で詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。
BYODとは?メリット・デメリットや導入までの流れを解説 – Belong法人向けサービス
1人1台の端末が整備され、今後ソフト面や指導体制面が充実することで、今後はICTを活用した教育が当たり前になっていくでしょう。
教育分野でのICT活用は、学校だけでなく家庭や塾などにも需要が広がっていくことが見込まれます。
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