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クラウドPBXとは?メリット・デメリットや選び方を徹底解説!

クラウドPBXとは?メリット・デメリット...

2022.05.08

クラウドPBX

オフィスの電話設備であるPBXに、近年「クラウドPBX」というサービスが登場し利用が広がっているのをご存知でしょうか。

この記事では、

  • 「クラウドPBXって何?」
  • 「主装置や従来型のPBXとどこが違うの?」

という疑問をお持ちの方に向けて、

  • クラウドPBXとは
  • クラウドPBXのメリット・デメリット
  • クラウドPBXの選び方

などをわかりやすく解説します。

PBXとは

「PBX」とは、「Private Branch eXchange」の頭文字をとった言葉で、電話の構内交換機を意味します。

ビジネスフォン(オフィス用の電話機)では、1つの電話番号に複数の電話機を対応させたり、内線を利用したりすることが可能です。このとき、電話回線の共有や、内線通話の制御などを行なっているのがPBXです。

ビジネスフォンとは?メリット・デメリット|家庭電話との違いも

PBXとよく似た機器に「主装置」があります。どちらも基本的な役割は同じですが、PBXのほうがより大規模な環境で利用可能です。

PBXと主装置の主な特徴は次のとおりです。

PBX 主装置
主な役割 外線と内線・内線同士の接続や切り替え
接続可能な機器の数 数千台も可能 多くても数百台まで
導入コスト 高額(最低でも数百万円) 安価(数十万円から可)
接続できる周辺機器の種類 多い
(IP-PBX、クラウドPBXはパソコンやスマホの接続も可)
少ない
(専用電話機がメイン)
信頼性 きわめて高い(二重化による対策可) 高い

PBXの種類

PBXは、大きく次の3種類に分けられます。

  • PBX
  • IP-PBX
  • クラウドPBX

主な特徴は次のとおりです。

PBX IP-PBX クラウドPBX
回線 アナログ電話回線 インターネット回線 インターネット回線
PBX本体の設置 必要 必要(ハードウェア型の場合) 不要
導入コスト 高い 高い 低い
回線増設 業者へ依頼が必要 自社で設定変更可 ブラウザで設定可
運用コスト 高い 低い 低い
機器メンテナンス 必要 必要 不要
(サービス料金に含まれる)
CTI連携 不可

※CTI:Computer Telephony Integration コンピュータと電話、FAXなどをつないでコールセンターやサポートセンター業務を効率化する技術

それぞれの仕組みと機能を解説します。

PBX

電話回線を利用する従来型のPBXです。他のPBXと区別して「レガシーPBX」とも呼ばれます。

公衆電話回線と社内の内線電話の間に立って、外線と複数の内線電話をつないだり、内線同士の通話を可能としたりする役割を担います。

従来型のPBXの主な機能は次のとおりです。

  • 外線からの着信を内線電話に振り分ける
  • 内線電話から外線へ発信する
  • 内線同士で通話料をかけずに通話する
  • 複数拠点間を内線でつなぐ
  • 保留した外線を任意の電話機で受ける(パーク保留)

従来型のPBXは、電話回線を物理的に配線するため、PBXを拠点ごとに設置する必要があります。また、拠点間をつないだり、拠点内で大規模なレイアウト変更などがある場合には、設定作業が必要になります。

一方で、電話回線を利用することから、インターネット環境がなくても利用できたり、停電時にも通話ができるメリットがあります。

IP-PBX

「IP-PBX」は「Internet Protocol PBX」の略で、TCP/IPネットワーク(インターネット回線)を利用して接続する電話交換機です。

IP-PBXは、下記の2種類に分けられます。

  • ハードウェア型:拠点にPBXを設置するタイプ
  • ソフトウェア型:拠点のサーバーにソフトウェアをインストールするタイプ

IP-PBXはでは、従来型のPBXの機能に加えて、次のことができます。

  • パソコンを接続する
  • 通話内容を記録・バックアップする
  • 発信者情報をパソコンにポップアップで表示する
  • スマートフォンを内線電話として利用する

IP-PBXは物理的な配線は行わず、端末にIPアドレスを割り当てて利用するため、拠点ごとのPBX設置が不要です。また、レイアウト変更時の再設定も必要ないため、従来型のPBXと比べて運用の負担を抑えられます。

一方で、インターネット回線を利用するため、セキュリティ対策を含めたメンテナンスに高度な技術が必要となります。

クラウドPBX

クラウドPBXは、IP-PBXの機能をインターネット経由でクラウドサービスとして利用する形態のPBXです。

機能は基本的にIP-PBXと同等です。しかし、自社での機器設置やメンテナンスが不要なため、IP-PBXと比べて、導入コストや運用負荷を抑えられます。

クラウドPBXのメリット・デメリットや料金、選び方は次で詳しく解説します。

クラウドPBXのメリット・デメリット

クラウドPBXの利用を検討するうえで、知っておきたいメリットとデメリットを解説します。

クラウドPBXのメリット

クラウドPBXの主なメリットとして、次の3点を解説します。

  • 導入コストが削減できる
  • 場所や機器の自由度が高い
  • 設定変更が容易
導入コストが削減できる

クラウドPBXは、PBXを設置する必要がなく、大規模な工事も不要なため、機器の購入・設置コストを抑えられます。

また、接続する端末も専用の電話機に限らず、パソコンやスマートフォンを利用できるため、既存のものを利用すれば端末の導入コストも削減できます。

場所や機器の自由度が高い

クラウドPBXはスマートフォンを内線電話として利用できるため、インターネット環境があれば、どこでも使える点もメリットです。

営業員の外出先や、近年広がっている在宅勤務でも、会社への外線電話をスマートフォンで受けたり、従業員同士の内線通話が可能です。

設定変更が容易

クラウドPBXは、番号の増減や設定変更をブラウザ上の管理画面で簡単にできます。

オフィスの移転や新たな拠点を設置する場合にも、画面から設定変更ができるため、スピーディーに対応が可能です。

クラウドPBXのデメリット

メリットが多いクラウドPBXですが、次のようなデメリットもあります。

  • 通話品質が回線に依存する
  • 電話番号が変更になる場合がある
通話品質が回線に依存する

クラウドPBXの通話品質はインターネット環境に依存します。同じネットワークで大量のデータ通信を行なっている場合には、電話が鳴らなかったり、音声が途切れたりすることもあります。

また、クラウドPBXのサービス事業者によって通話品質が異なるため、事前のチェックが必要です。

電話番号が変更になる場合がある

クラウドPBXに移行する場合、利用中の電話番号を継続して使えないことがあります。

引き継ぎできるパターンは、次の2つです。

  • NTTで発番した電話番号を、光回線を利用するクラウドPBXへ移行
  • 0120、0800のフリーダイヤルの移行

事前にクラウドPBXのサービス事業者に電話番号の引き継ぎができるかを確認しましょう。

クラウドPBXの料金

クラウドPBXは導入費用を低く抑えられる反面、毎月の利用料がかかります。導入を検討する際には、初期コストだけでなく、毎月かかるコストも含めたトータルのコストで判断することが大切です。

従来のビジネスフォンと比較したクラウドPBXの料金相場を紹介します。

クラウドPBX ビジネスフォン
初期費用 設定費:0円〜5万円 主装置:10〜30万円
工事費:1万円/回線〜
電話機 1万円〜4万円/台
(既存のスマホ・PCを利用すれば0円)
1万円〜4万円/台
月額料金 1千円〜3千円/回線 数千円〜
通話料金 3分あたり8円 3分あたり8円

ビジネスフォンの導入コストはこちらの記事で詳しく解説しています。

ビジネスフォンの導入コストを解説|費用を抑えるポイントも

クラウドPBXの選び方

近年、クラウドPBXのサービスを提供する事業者が増えており、どのサービスを選べば良いかお悩みの方も多いでしょう。

ここでは、クラウドPBXのサービスを選ぶ際のポイントを解説します。

  • 電話番号
  • 通話品質
  • 機能・拡張性
  • 料金
  • セキュリティ
  • サポート

電話番号

個人向けの営業に電話を利用する場合は、「03」などの市外局番から始まる電話番号を利用できるかを確認することをおすすめします。

クラウドPBXの中には「050」から始まるIP電話番号が付与されるものがあります。

「050」から始まる電話番号は認知度が低く、良い印象を持たない人もいるため、営業などで利用する場合は市外局番を利用できる事業者を選ぶのが良いでしょう。

通話品質

クラウドPBXはインターネット回線を利用するため、電話回線を利用する従来型のPBXと比べて通話品質が不安定になることがあります。

また、クラウドPBXの事業者によっても通話品質が異なるため、事前にレビューや口コミを確認したり、無料お試しで確認したりすると良いでしょう。

機能・拡張性

外線・内線の交換やパソコン・スマホの接続といった基本的な機能は、どのクラウドPBXサービスでも提供されています。一方で、事業者ごとにセールスポイントにしているオプション機能があるため、自社の利用目的に合った事業者を選ぶことが大切です。

例えば、コールセンターなどの受電業務を効率化したい場合には、PCと連携した「CTI」や「IVR(音声自動応答)」の機能が充実したサービスを選ぶと良いでしょう。

また、業務の繁閑で利用人数が増減する場合は、柔軟に利用数を拡大・縮小できるサービスを選ぶと運用コストを最適化できます。

このように、自社のニーズにあった機能を提供する事業者を選ぶようにしましょう。

料金

クラウドPBXは機器の設置が不要なため、初期費用を低く抑えられる一方、月額利用料がかかります。また、導入する企業の規模によっても料金体系が異なります。

クラウドPBXの利用にかかる費用には次のものがあります。

  • 初期費用 (クラウドPBXの設定費用、電話機購入費用など)
  • 月額基本料
  • 通話料
  • オプション利用料

従来型のPBXやIP-PBXに比べて初期費用の安さに目を奪われがちですが、月額基本料などのランニングコストも含めたトータルコストで評価することが大切です。

クラウドPBXを導入する際には、複数の事業者に相見積もりをとって最適な料金プランのサービスを選択するようにしましょう。

セキュリティ

クラウドPBXはインターネット回線を利用するため、サービス事業者によるセキュリティ対策が重要です。

セキュリティ対策がしっかりなされていないと、クラウドPBXのネットワークを踏み台として社内ネットワークへの侵入や情報流出のリスクがあります。

クラウドPBXを選ぶ際には、暗号化やウィルスチェックなどのセキュリティ対策内容をチェックしておきましょう。

サポート

事業者によるサポートの充実度もチェックしておきたいポイントのひとつです。

利用中に「機能を追加したい」「問題が発生したが解決方法がわからない」といった場合に、専門技術をもったスタッフが迅速に対応してくれるサポート体制があると安心です。

サポート体制も事前に確認しておきましょう。

クラウドPBXサービス10選

以上を踏まえて、クラウドPBXサービス10選の料金や特徴を紹介します。

サービス名 初期費用 月額料金 主な特徴 導入実績
トビラフォン Cloud 33,000円〜 3,300円/2内線〜 ・使いやすいインタフェース
・独自の迷惑電話フィルタ
Good Line 23,000円〜 3,300円/2内線〜 ・通話履歴を解析し見える化
・チャットやCRMと連携
4,500社以上
BIZTEL ビジネスフォン 55,000円〜 23,100円/40内線〜 ・高い柔軟性
・最短5日で導入
2,000社以上
ひかりクラウドPBX 15,400円〜 11,000円/10ID〜 ・NTTが手がけるサービス
・既存PBXと併用可能
Arcstar Smart PBX 11,000円〜 契約基本料:5,500円
ID利用料:550円/ID
・NTTコミュニケーションズが手がけるサービス
・連絡先一元管理サービスを提供
MOT/TEL(モッテル) 32,780円〜 4,378円/20内線〜 ・安価な月額利用料
・個人事業主から大手まで対応
27,000社以上
モバビジ 0円〜 個別見積 ・唯一の音声品質確保型サービス
・初期費用無料
6,000社以上
INNOVERA PBX 個別見積 個別見積 ・自動録音が標準搭載
・APIで他アプリケーション連携
UNIVOICE 0円〜
1,200円/1ユーザー ・SOHOから大企業まで対応
・グローバル標準対応
500社
MiiTel 0円〜 6,578円/1ID〜 ・通話をAIで解析し見える化
・文字起こしなど機能豊富
1,300社

※料金・費用はすべて税込

まとめ

クラウドPBXをうまく活用すれば、業務効率化とコスト削減が図れます。

そのためには、まずは自社のニーズを明確にすることが大切です。

そのうえで、クラウドPBX各社のサービス内容・料金をチェックし、自社にあった最適なサービスを選定しましょう。

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